システマ創始者TVインタビュー inウクライナ 第2部



M:子どもたちにとってはまず第一に、システマを用いて全身運動をすることが必要です。これは正しい呼吸法であり、分析であります。子どもたちは分析するようになります。考えるようになります。なぜなら、それはまず第一に大人と向かい合わねばならないとなると、自然にあらかじめ質問をするようになります。初心者なりに質問し、すぐに大人の生活に適応し、自暴自棄に走らなくなります。すると「幸福の調和」を感じ、ビールを飲んだりアルコールを摂取したりする必要を感じなくなります。これについては、ちょうど2002年にプレゼンテーションがありました。私を支援してくれて、それに対して私も顧問という形で参加しました。そこで対面格闘技を披露したのです。

Q:先ほどから流れている映像ですね。

M:そうです。このデモンストレーションしている人たちは、外国人たちです。

Q:システマは世界中でポピュラーなのですよね。

M:非常にポピュラーです。今ここで映っている人は、アメリカの特殊部隊に対して訓練を行っています(1:54)。ここでは相手を威嚇していますね。アメリカの特殊部隊を訓練している人です。彼自身も、彼らと生活を共にしています。こちらはフランス人の、我々と一緒に活動しているインストラクターです(2:10)。彼はアラブ地域の安全を守る警備をしています。彼はカナダで活動している、我々のインストラクター、ヴラディミア・ヴァシリエフです(2:30)。

Q:肉体が機敏に動いていますね。力強いはっきりとした動きに感じます。

M:そうです。

Q:はっきりとしたスポーツのようです。とても難しそうですが、誰にでもできるものなのですか?

M:いくらか見かけとは違うところもあります。細部はそれほど簡単ではないと言っておきましょうか。よく路上などで人を前に座らせて、デッサンを15分から20分くらいですらすらと描いてくれるサービスがありますよね、これをたとえば100ルーブルで買い上げるとします。一度試してみたことがあるのですよ。それでまあ、女の子が前に座ったとしましょう、そして手早く彼女を描きます。こうたずねる人がありかもしれません。どうやって20分で描いて、それほどいいお金を稼げるのでしょうか、と。彼は、「人生も20分ですよ」と言うのです。もちろん冗談で言っているのですよ。もしあることを日常的に行っていたならば……これは何をするのでもよいのです。人それぞれ違った職業を持っていますもの。すると人は自動的に動ける域にまで達します。私はかつて、タイピストの女の子を見たことがあります。もちろんプロの人です。それで私が、職員さんたちがいる部屋に入ったら、彼女が対応しに出てきてくれました。「私が打ちますね」と言って、こうやって手を広げて、それでこうやって「ドドドドド!」と、素早く全部打ち込んでくれましたよ。私たちだったら、一つ一つ打つしかできないですよ。もちろん、はじめのうちは彼女も苦労したと思いますけれど、一歩一歩上達していったのだと思います。そして簡単にできるようになって、自分なりのパターンというものを体得して、苦もなくやってのけるようになるのでしょう。やってみれば分かってくることでしょう。

Q:お話を伺ってきて、システマというのはストレスも軽減するし、肉体を整えるのにも効果があるのですね。

M:ええ。問題はもちろん、ストレスについて、そしてプライドについてですね。自分のプライドを、どういうわけか受け入れなければならなくなります。

Q:なぜでしょう。

M:なぜでしょうか。なぜこれは理解しがたいものなのでしょうね。私たちは一等賞にならなければいけないし、いつもよりよい姿でいなければ、と考えます。これはある面では別に悪いことではありません。

Q:それをコントロールしないといけない、ということでしょうか。

M:そうです。そうなのです。せかせかしないこと、急がないことです。今の世の中では、物事を分析するということが足りていません。人の分析力が低下しています。そして、だから、どうしたらよいか分からないのです。この点に関していろいろな考えがなされていて、まず第一に練習を通して、呼吸を取り入れた練習を通して、中枢神経系が鍛えられます。そして人は働いたり活動したりということを、意識を通じて行うようになります。意識を通じて筋力や精神面をトレーニングするようになり、こうすることでストレスが消えるのです。なぜならストレスを取り除く分析や活動ができているからです。でも、すぐにお話できるものではなくて、手に取るようにお見せしなければいけないのですが。問題は、ストレスと一口に言っても、さまざまな種類があることです。家族間でなんらかの問題が起こることもありますし、人も家族もこのような問題を片付けることができない、などということもあります。本当に人それぞれ、100人いれば100通りの事例があるのです。だからそれぞれの事例ごとに分析をして、その人と会ってどこに問題があるのか尋ねてみる必要があります。たとえば教会などで思いを口に出して告白する場面がありますね、これによってもストレスは軽減します。しかしもしそのような場が用意されていないとすれば、これは何かを変えたり、肉体的なトレーニングを取り入れたりすることが必要不可欠です。呼吸を伴うトレーニングです。なぜなら呼吸というのは……私は少し気になっているのですが、呼吸というのは内臓から出る毒なのです。ここには化学的なプロセスがあって、内臓の中や脳の中でも同様ですが、栄養や酸が不足すると、たとえば筋肉は押さえつけられて、縮まって、つまり循環系ですね、栄養が不足して、生命力も同時に不足してくるのです。これには個々の具体的な事例が人に反映してきます。そしてどの点に関してコントロールできるのか、というその人の理解ですね。あとは、どのように自分を管理するか、どのようにその状況から脱すればよいかを示唆してあげればよいのです。

S:付け加えてお話してもよいですか。本当に基盤となる目的を持ってトレーニングに来る人も確かにいらっしゃいます。それは緊張を解きほぐすというものなのですが、現代の世界は……そうですね、普通の世界ではない。想定外のことが起こります。トレーニングにいらっしゃって、そういう方が、それまで不足していたと感じていた正しい求められている状態を得ることができます。生きる上での、なんらかの複雑な状況、仕事上の複雑な状況ですね、それらをみなさん自立的に処理することができずにいたのですが、ここでのトレーニングでの「つながり」が功を奏して、「つながり」というか……

M:「環境」ね。

S: 「環境」……。「つながり」というのは、何というか、濃密なもので、とても、うーん、濃密なものです。人々は、時にはお互いに打ち合うこともあって、うまい具合にそれがいかないこともあります。時にはだれかがだれかを怪我させてしまうこともあって。これもまたストレスの一種になります。打撃というのは、ストレスなのです。ただその前にトレーニングの場面ではよく言われていることは、これをどのように行うかということで、みながリラックスすることはできます。このストレスからくる結果を取り除くことはできます。このようにして、その人は、もうすでにたまっていた別のストレスも取り除くことができるのです。緊張緩和の条件ですね、ストレスがたまって、たまって、トレーニングに来ることによってこれが取り除かれる。これはお風呂に似ていますね、みなさんトレーニングを終えたあとは何だか調子がよいようです。

Q:多分に感情に関わりそうですね。

S:そうです、たしかに感覚の問題です。しかし、ネガティブな面は存在しません。つまり……言いたいことはですね、トレーニングそれ自体にネガティブな面はないのです。もしここにネガティブな面が存在したとすると、正反対のプロセスが生じます。人はますますストレスを上乗せすることになるでしょう。ここでは「善い正確な環境」、「善い正確なコントロール可能なストレス」、これはもしかすると逆説的に聞こえるかもしれませんが、まさにこれが、たまりたまった負荷を整えるのに役立つのです。

Q:「(電話での質問)私は子どもたちに教える仕事をしています。私は体育の教師です。教えていただきたいことは、呼吸練習に関して、ギムナジウムの生徒たちにはどのような方法を取るべきだとお考えですか。そしてお二人は、何歳の子どもからこの方法を取り入れさせていらっしゃいますか。聞いてくださり、ありがとうございます。」 …学校での正しい呼吸法についての質問ですね。

M:そうですね、それはとても興味深く、またその通りです。ご質問ありがとうございました。そして尊敬の念を持って体育の先生に接したいです。大きな深い尊敬の念です。なぜならば、お給料はあまり多くなかったりするのですが、努力なさっていて、子どもたちに学問を教えていらっしゃるからです。我々のところでは、4歳、5歳の子どもたちからもう受け入れています。そうです、子どもたちです。しかし呼吸法についてはさまざまです。動きの中の呼吸、歩行中の呼吸そして走っているときの呼吸。つまり本当にいろいろなレベルがあり、私たちは人に教えるときに次のようにしています。息を吸う、空気を取り込むのは、これは多すぎても少なすぎてもいけない。なぜならば、頭がくらくらしてしまわないようにするためです。ご経験があると思いますが、息が続かなくなると、頭がくらくらしてしまいますよね。これはつまり酸が余分になったときも同じで、これもよくありません。しかし残念ながら、どのような呼吸法を私たちが教えているかについてお話するには、時間が非常に限られています。

Q:今お見せいただくことはできますか?

M:うーん、とても難しいですね。インスピレーションが必要なのです。我々には教材があって、DVDを出しています。それを見てもらうのも良いですし、本当に基本的なことであれば、ここにいるミハイル・スピーリンがお見せすることもできます。

Q:これはあなたのクラスの模様ですね(12:58)。

M:これは私が(AikiExpo:合気ニュースが開催した各国の合気道家が集まる国際イベント)招待された時のものですね。合気道の方法を取り入れていますが、彼らは私たちのことを非常に尊敬してくれています。(AikiExpoの後、)私たちを招いてくれて、合気道の道場でセミナーを開きました。私は彼らのスタイルをお見せして、お話をしました。

Q:合気道のスタイルを、ですか。

M:ええ、そうです。何について話しているか、彼らにとって分かりやすいようにするためです。彼らにとって分かりにくいことを示して見せるのです。この人は日本人です。

Q:彼らは非常に何と言うか、言うなればピエロのようになっていますね。

M:そうです。あたかも全然、力が抜けてしまったかのようで。ただ、また立って次を受けるのです。

Q:起き上がって。

M:またやられるのです。

Q:力はコントロールできるものなのですか。

M:ああいう活動なのです。

Q:お見せいただくことは可能ですか。

M:ええ、いいですよ。

Tag:マスターの言葉  Trackback:0 comment:0 

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Author:TKHDKTGW
北川貴英:システマ東京主宰。08年モスクワにて創始者ミカエル・リャブコより公式システマインストラクターとして認可。16年コンディショニングに特化した「INSTRUCTOR OF APPLIED SYSTEMA」に認可。首都圏を中心に各地で年間400コマ以上を担当。システマ関連書籍を多数執筆。教育機関、医療系シンポジウムなどでのセミナーや各種媒体を通じてシステマを幅広く紹介。今なお毎年欠かさず海外研修に赴きスキル向上に努める。
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