「子供にとってのシステマ - その2」byコンスタンチン・コマロフ

「子供にとってのシステマ - その2」
by コンスタンチン・コマロフ 訳:ドミトリ・ツルファノフ


前号から続く

…あまり重視しないほうがいいのは、止まった状態でのワークだ。常に動き続けるように促した方がよい。這ったり、転がったり、歩いたり、走ったりする。力に頼るのはよくない。それよりも、リラックスと動きを通じてワークをする。

子供のクラスには、目を閉じてやる練習も組み込むとよい。これは、感じること、聴くこと、方向感覚、記憶、複雑な状況で決断することなどの訓練になる。子供は目を閉じてやるワークが大好きで、とても上手だ。ロシアで一般的な「ズムルキ」(目隠し鬼)という遊びを思い浮かべるとよい。1人が目隠しをして「鬼」になり、他の3人から10人の参加者を決められた範囲中でつかまえる遊びだ。

いろいろな遊びを利用して、できるだけ多く身体接触を取り入れるとよい。

クラスの初めには、動きが激しく体への負荷が大きいワークを主に行う。そのあと、ペースを落としてクラスを落ち着かせるワークに移る。たとえば、ゆっくりしたプッシュアップやスクワットをゲーム形式で行う。ここまでの目的は、余っているエネルギーを発散させることだ。そうすることで、その後30分から40分、用意したテーマで生産的にクラスを行うことができる。最後は、盛り上がった状態で終われるように、楽しいワークや遊びで締める。決してやってはいけないのは、クラスを決まった型にはめたり、窮屈な制約を持ち込んだりすることだ。なるべく即興でやる方がよい。子供たちが緊張を解放し、自由に飛び回れるようにする。彼らは学校や家庭ですでに多すぎるほどの制約を課せられているからだ。

1つ例を挙げよう。私が9歳以上のクラスの終わりによくやる「象」というゲームだ。このゲームは8人以上で行う。

グループを同人数の2つのチームに分ける。部屋の中央に直径約4メートルの円を描くか、何かで印を付ける。床にチョークで描いてもいいし、ロープを円の形に置いてもいい。1つのチームは、1人または2人の「番人」を決め、残りは「象」になる。象は円の真ん中に立って、腕を互いの肩に掛け、手を内側に垂らす。円の外にいるチームの目標は、相手チームのメンバー(番人を含む)の背中に飛び乗ることだ。誰かが番人の背中に乗ったとき、番人が円の外に出たら、乗っている人は下りなければならない。番人の目標は、相手チームの誰かが「象」に乗る前に、その脚の膝から下にタッチすることだ。番人のどちらかの足は、常に円の中になければならない。相手の上に乗っていられる時間に制限はないが、このゲームの面白いところは、できるだけ何回も相手チームの上に乗ろうとすることだ。チームの誰かがタッチされたら、2つのチームは役割を交代する。

このゲームはとても面白くて動きが激しい。2、3回交代したら、私はいったんゲームを止めて、参加者の誤りを指摘し、助言を与え、それからゲームを再開する。10分もあれば、グループ全体が元気になり、十分な強度の運動が得られる。

子供を相手にクラスをやるのは楽しいが、同時にかなりの集中力を要する。子供の注意を惹きつけておくには、速いペースと積極的な態度を維持しなければならないからだ。だが、子供たちの目の輝きと楽しそうな様子を見れば、苦労など忘れてしまう。彼らの充実した子供時代と成長に多少でも貢献できたと思えるからだ。

トロントのシステマ本部スクールでは、8歳から16歳を対象とした年少クラスが定期的に行われている。世界各地のシステマスクールの中にも、年少者対象のクラスを開いているところがいくつかある。

今年2014年のシステマキャンプでは、さまざまな年齢の子供たちを対象としたワークの方法について説明し、練習する予定だ。子供たちにシステマを教える方法は、システマのインストラクター向けのテーマの1つで、キャンプの他の参加者にとってはオプションとなる。

皆さんの健闘をお祈りし、お会いできることを楽しみにしている。

コンスタンチン・コマロフ

Tag:トレーニングTips日本語版 

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北川貴英:システマ東京主宰。08年モスクワにて創始者ミカエル・リャブコより公式システマインストラクターとして認可。16年コンディショニングに特化した「INSTRUCTOR OF APPLIED SYSTEMA」に認可。首都圏を中心に各地で年間400コマ以上を担当。システマ関連書籍を多数執筆。教育機関、医療系シンポジウムなどでのセミナーや各種媒体を通じてシステマを幅広く紹介。今なお毎年欠かさず海外研修に赴きスキル向上に努める。
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