トロント本部の新キャラ・ジョシュフォビア
「シニアインストラクター紹介」というカテゴリで紹介するのはちょっと不適切かも知れませんが、トロント本部にちょっと面白い人物がいるので紹介します。
彼の名はジョシュ・フォビア。公認インストラクターの1人です。もともとフィットネスのパーソナルトレーナーで、ケトルベルインストラクターの資格なども持っています。最近、トロント本部に修行に行った人達にも何かと世話を焼いてくれた好人物です。今回のSUMMIT OF MASTERSにも参加し、困っている参加者達にためになるアドバイスを与えてくれました。
特徴的なのは彼の体格。推定身長160弱といった感じで、けっして筋骨粒々というわけではありません。来日したシニア・インストラクター、ブレンダン・ゼットラーですら中肉中背の部類に入るトロント本部にあっては、女性を含めてもかなり小さな部類に入ります。ですが彼のシステマの実力はかなり確か。システマ歴はおよそ2年ほどで、初めて数ヶ月後にはインストラクターの資格をもらってしまったそうです。
そんな彼は、まさに「システマ四原則」のお手本みたいな動きをします。どんな時でもリラックスし、呼吸をし続け、姿勢を保ち、動き続ける。本当にこれだけに専念してしまっているのです。
普通、色々な癖や思考が邪魔してそうはできないものなのですが、おそらくトレーナーとして長らく身体を使って来た経験と知識が幸いしたのでしょう。自分の身体をよく感じながら四原則を確認する、そういうシステマの練習における「核」を、早い時期に掴めたのではないかと思います。
「呼吸」「リラックス」「姿勢」「動き続ける」
これら四原則が持つ底知れない力を、こうした人達が教えてくれるように思います。
いずれ彼を日本に呼んでセミナーを行っても面白いかも知れませんね。
ジョシュによるウォームアップの動画。決して力任せに動くのではなく、丹念に身体の感覚に気を配りながら動いているのがうかがえます。
彼の名はジョシュ・フォビア。公認インストラクターの1人です。もともとフィットネスのパーソナルトレーナーで、ケトルベルインストラクターの資格なども持っています。最近、トロント本部に修行に行った人達にも何かと世話を焼いてくれた好人物です。今回のSUMMIT OF MASTERSにも参加し、困っている参加者達にためになるアドバイスを与えてくれました。
特徴的なのは彼の体格。推定身長160弱といった感じで、けっして筋骨粒々というわけではありません。来日したシニア・インストラクター、ブレンダン・ゼットラーですら中肉中背の部類に入るトロント本部にあっては、女性を含めてもかなり小さな部類に入ります。ですが彼のシステマの実力はかなり確か。システマ歴はおよそ2年ほどで、初めて数ヶ月後にはインストラクターの資格をもらってしまったそうです。
そんな彼は、まさに「システマ四原則」のお手本みたいな動きをします。どんな時でもリラックスし、呼吸をし続け、姿勢を保ち、動き続ける。本当にこれだけに専念してしまっているのです。
普通、色々な癖や思考が邪魔してそうはできないものなのですが、おそらくトレーナーとして長らく身体を使って来た経験と知識が幸いしたのでしょう。自分の身体をよく感じながら四原則を確認する、そういうシステマの練習における「核」を、早い時期に掴めたのではないかと思います。
「呼吸」「リラックス」「姿勢」「動き続ける」
これら四原則が持つ底知れない力を、こうした人達が教えてくれるように思います。
いずれ彼を日本に呼んでセミナーを行っても面白いかも知れませんね。
ジョシュによるウォームアップの動画。決して力任せに動くのではなく、丹念に身体の感覚に気を配りながら動いているのがうかがえます。
朝日カルチャー立川校でもクラス開講
先日行なわれた一日体験クラスが好評だったため、朝日カルチャー立川校にて再度システマクラスが実施されることとなりました。ありがたいことです。
まだ公式サイトには出ていませんがスケジュールは10月13日、27日の全2回。
時間は、先回と同じく19:00~です。
前回は体験クラスでしたが、今回はシステマを継続するにあたっての「入門編」という感じにしようと思っています。
興味のある方はぜひどうぞ。
公式サイトでも近日中に受付開始予定です。
まだ公式サイトには出ていませんがスケジュールは10月13日、27日の全2回。
時間は、先回と同じく19:00~です。
前回は体験クラスでしたが、今回はシステマを継続するにあたっての「入門編」という感じにしようと思っています。
興味のある方はぜひどうぞ。
公式サイトでも近日中に受付開始予定です。
SUMMIT OF MASTERS 2010 夜の森編
自然の中でのシステマキャンプのお楽しみ。それは夜の森や水中と言った、通常のトレーニングではなかなか味わえないシチュエーションでのトレーニングです。
今回は夜の森でのワークについてです。
おもにリードしたのは、コンスタンチンとヴラディミアでした。SUMMIT OF MASTERS2010では、「内的な状態(innner state)」がキーワードです。それはこの夜のトレーニングでも同様。内的な状態を整えることで全身のセンサーを鋭敏にする、というのが主眼のようです。
「内的な状態」は環境によって異なります。大切なのは内面を静かに整え、周囲の環境に抵抗せずに受け入れるということ。
なので暗い森の中を歩き回ったり、寝そべったり、ローリングをしたりしながら周囲の環境を感じ、受け入れるワークを行なったあと、その感性を使ってパートナーの心理を感じたり、ハンドトゥハンドやナイフファイティングに活用していくようなドリルが行なわれました。格闘面への応用に関してはヴラディミアが担当したのですが、皮膚感覚を通じて相手が攻撃をしてくる気配を察知する系統のドリルがメインとなっています。
ここで分ったのは、「そして静寂へ」というコンスタンチンの論文を当ブログでも転載させてもらいましたが、そこで言われている「静寂」とは「内的な静寂」であり、これがとても大切であるということ。早速、このワークを先日の朝カルクラスにてコンスタンチンの手順に従って「周囲に溶け込むようして下さい」とやると、本当にみんなの気配がすっと薄らぐのが感じられてとても面白かったです。暗闇のような視覚に頼れない状態だと、その人の内的な状態によって感じられ方がずいぶんと変わってくるのですね。
また、見えないものを見る感性を養うにあたってコンスタンチンが言っていたのは、「大きな感覚から初めて、次第に感覚を細かくしていく」というもの。システマの格闘テクニックでもまずは多少の無駄な動きがあっても、大きな動きから初めて、次第に動きを小さくしていきます。ブリージングも同様です。最初は大きく、たくさん呼吸をしますが、次第にマスター達のようなはた目からは見えない呼吸になっていきます。
これらと同じように、見えないものを見る感性も、大きな感覚から、細やかな感覚へと移行するのです。
例えば森の中で手近に潜む敵を見つけるのは、「大きな感覚」です。
「いるか、いないか」という大まかな感覚を感じていきます。
それが細やかになると、2人の相手のうち、どちらがナイフを持っているかを当てるドリルになります。
「人の気配」という大きな気配を感じるものから、「人の内面の緊張(もしくは殺意)」を感じるというより繊細なレベルの要求になっていくのです。こうしてサイキが磨かれていくのだ、とコンスタンチンは言っていたようです。
ただこのサイキ関連の内容はただでさえ難解な上に私の英語力不足もありますので、いまいち自信がもてません。かなり自分なりの解釈も入り込んでいるはずです。なので、システマクラスに参加されている方は、他のイベント参加者にも色々と聞いてみて下さい。きっと色々なことが分るはずです。
ちなみにこのナイトワークで厄介だったのが、クラスの最後に必ず行なわれたドリルです。
それは「真っ直ぐ宿舎に帰る」というもの。本当に真っ暗闇の森の中を行くのですから、すぐに道を見失ってしまいます。特に視力の低い私は先行する人のうっすら見える影だけが頼りです。
本当に熊も出るところ(会場には熊に襲われた時に飛び込むシェルターもありました)なので、遭難したらと思うと、まじで怖かったです。
ロシア軍のリュックと水筒袋について解説するコンスタンチン。
ポケットがついた無骨なエプロンみたいな布がリュックに早変わりです。無骨な外見ながら非常によくできたアイテムでした。もう100年も前に完成し、ずっと愛用されているそうです。コンスタンチンの手際も手慣れていて、さすがスゴいな、と思っていたら隣に立っていたヴァレリーさん(ヴラディミアの奥さんでジムの運営を取り仕切っています)が一言。
「ご用命の方はショップまで!」
今回は夜の森でのワークについてです。
おもにリードしたのは、コンスタンチンとヴラディミアでした。SUMMIT OF MASTERS2010では、「内的な状態(innner state)」がキーワードです。それはこの夜のトレーニングでも同様。内的な状態を整えることで全身のセンサーを鋭敏にする、というのが主眼のようです。
「内的な状態」は環境によって異なります。大切なのは内面を静かに整え、周囲の環境に抵抗せずに受け入れるということ。
なので暗い森の中を歩き回ったり、寝そべったり、ローリングをしたりしながら周囲の環境を感じ、受け入れるワークを行なったあと、その感性を使ってパートナーの心理を感じたり、ハンドトゥハンドやナイフファイティングに活用していくようなドリルが行なわれました。格闘面への応用に関してはヴラディミアが担当したのですが、皮膚感覚を通じて相手が攻撃をしてくる気配を察知する系統のドリルがメインとなっています。
ここで分ったのは、「そして静寂へ」というコンスタンチンの論文を当ブログでも転載させてもらいましたが、そこで言われている「静寂」とは「内的な静寂」であり、これがとても大切であるということ。早速、このワークを先日の朝カルクラスにてコンスタンチンの手順に従って「周囲に溶け込むようして下さい」とやると、本当にみんなの気配がすっと薄らぐのが感じられてとても面白かったです。暗闇のような視覚に頼れない状態だと、その人の内的な状態によって感じられ方がずいぶんと変わってくるのですね。
また、見えないものを見る感性を養うにあたってコンスタンチンが言っていたのは、「大きな感覚から初めて、次第に感覚を細かくしていく」というもの。システマの格闘テクニックでもまずは多少の無駄な動きがあっても、大きな動きから初めて、次第に動きを小さくしていきます。ブリージングも同様です。最初は大きく、たくさん呼吸をしますが、次第にマスター達のようなはた目からは見えない呼吸になっていきます。
これらと同じように、見えないものを見る感性も、大きな感覚から、細やかな感覚へと移行するのです。
例えば森の中で手近に潜む敵を見つけるのは、「大きな感覚」です。
「いるか、いないか」という大まかな感覚を感じていきます。
それが細やかになると、2人の相手のうち、どちらがナイフを持っているかを当てるドリルになります。
「人の気配」という大きな気配を感じるものから、「人の内面の緊張(もしくは殺意)」を感じるというより繊細なレベルの要求になっていくのです。こうしてサイキが磨かれていくのだ、とコンスタンチンは言っていたようです。
ただこのサイキ関連の内容はただでさえ難解な上に私の英語力不足もありますので、いまいち自信がもてません。かなり自分なりの解釈も入り込んでいるはずです。なので、システマクラスに参加されている方は、他のイベント参加者にも色々と聞いてみて下さい。きっと色々なことが分るはずです。
ちなみにこのナイトワークで厄介だったのが、クラスの最後に必ず行なわれたドリルです。
それは「真っ直ぐ宿舎に帰る」というもの。本当に真っ暗闇の森の中を行くのですから、すぐに道を見失ってしまいます。特に視力の低い私は先行する人のうっすら見える影だけが頼りです。
本当に熊も出るところ(会場には熊に襲われた時に飛び込むシェルターもありました)なので、遭難したらと思うと、まじで怖かったです。

ポケットがついた無骨なエプロンみたいな布がリュックに早変わりです。無骨な外見ながら非常によくできたアイテムでした。もう100年も前に完成し、ずっと愛用されているそうです。コンスタンチンの手際も手慣れていて、さすがスゴいな、と思っていたら隣に立っていたヴァレリーさん(ヴラディミアの奥さんでジムの運営を取り仕切っています)が一言。
「ご用命の方はショップまで!」
SUMMIT OF MASTERS 2010 IiTの認定
今回のキャンプでは、インストラクター・イン・トレーニングの認定が行なわれました。
インストラクター・イン・トレーニングとは直訳すれば「トレーニング中のインストラクター」という意味。「インストラクター研修生」という訳が適切でしょうか。
日本では現在7名ほどのインストラクター・イン・トレーニング(略してIiT)がいて、システマジャパンなどでクラスを受け持っています。
これはもともとトロント本部でスタートした制度でして、「インストラクターになりたい」という意志をヴラディミアに伝え、いくらかの審査や面談を経て承認を得ることで、IiTに加わることができます。
これに認定されると公式のシステマクラスを持てるようになり、数ヶ月間指導実績を経た上で、再度ヴラディミアに審査してもらうことで、晴れてインストラクターになることができます。
今回、その審査が行なわれたのですが、ミカエルがいるのと合宿ということでいつもと少し毛色の違うやり方で審査が行なわれました。
まず審査の前日、IiT志望者はキャンプに参加しているインストラクターから自分好みの人を選んで、その人のもとにつきます。それから審査までの間、インストラクターとして必要なことや技術的なことを色々と質問をし、アドバイスをもらうのです。
「インストラクターは前に出なさい」と言われて、私もその中に加わったのですが、その時一緒にいたのが結構キャリアの長い、大先輩インストラクターばかり。私などの下につく人はいるのかな、なんて不安に思ったのですが、唯一のアジア人インストラクターだったのが良かったのか、シンガポールから来た2人組が、私のところにやって来ました。
彼らは職場で知り合った武術仲間。方や合気道、かたや詠春拳を学んでいましたが、「システマをやってみたい」という思いで意気投合。2人ともシンガポール航空のスチュワートということもあって、仕事でモスクワに行ったおりにモスクワの本部クラスに参加したりしつつ、シンガポールで2人で練習しているそうです。ですが今、シンガポールにはシステマのクラスはなく、システマをやっている人も他にいません。
だから自分達でシンガポールでシステマのトレーニンググループを始めたい、というのが彼らがIiTを志願した動機です。
責任重大ですが、私はとても嬉しくなりました。システマをシンガポールに伝えるお手伝いができるのですからね。
というわけで、他のIiT候補生やインストラクター達と同様、ちょっとした空き時間を見つけては彼らと一緒にちょこちょことトレーニングをしました。
そこで私が対策としてやったのは、「なぜ、システマを教えたいか」「システマとは何か」「なぜ、自分がシステマを選んだのか」という理由を、きちんと述べられるようにしておくこと。審査ではプレゼンテーションのほかにデモンストレーションも行なう、とのことだったので「相手を壊すのではなく、リラックスさせる」、「ブリージング」の二点にしぼって、技術的なチェックもしました。
一緒にトレーニングして分ったのは、2人ともかなりクレバーだということ。私がした技術的アドバイスをまたたくまに吸収し、すぐにその場で動きが向上してしまうのです。なんだかすぐに追い越されてしまいそうなほど。それほど素質ある2人でしたので、審査でのデモンストレーションや面談もきちんとこなし、ミカエルにも「まだ自信が足りていないが、カームだしリラックスしているし、なかなか良い」とのコメントをもらうことができました。結果はもちろん、合格です。
彼らが「システマ・シンガポール」の創始者になるのかも知れませんね。

審査中の2人と私。なんだか私が一番緊張しています。
おめでとう!!
システマジャパンから参加したKくんは、ニューヨークでヒョードルも訪れたシステマジム「Fight House」を運営するエドガーのもとにつきました。こちらもエドガーの念入りな指導の甲斐あってか見事に合格。新たな日本人IiTが誕生しました。こちらもおめでとうございます。
丁寧なアドバイスでK君を指導するエドガー。
ミカエルなどのシステママスターは、言葉や技術だけでなくその醸し出す雰囲気で人を導く力があります。回りくどい言葉で言い聞かせたり、技量を見せつけるようなことはありません。うまく技ができたとしてもさも当たり前のことのように振る舞うだけで、得意がったり優越感にひたったりすることもありません。相手の事を繊細に観察し、よりリラックスできるようにサポートしていきます。ですが例え生徒が上達したとしても、自分の手柄とは考えません。生徒が自身の努力によって達成したものと見なします(たぶん)。
これに関してミカエルはこんな事を言っています。
「インストラクターは生徒を成長させることはできない。生徒が成長するだけだ」
今ではいくつかのシステマクラスを任せていただいている北川ですが、マスター達のそういう態度を見失わないように気をつけ、いかにすればそのような振る舞いを自然にできるか考えています。でもすぐに得意がったり、優越感に浸ったりしてしまうので、道はまだまだ長いです。
この辺に関しては、ヴラディミアがこんなことを言っています。
「自分を強く見せたいと思う気持ちは誰にでもある。それ自体は間違いではない。でもそれが行き過ぎるといけない」
とは言え、まだまだ人格が未完成の私としては、どれだけ押さえているつもりでも「行き過ぎ」であると考えた方が確実そうです。
他にミカエルが言っていたのは
「人から学ぶだけでは5割しか理解することができない。人に伝えることで初めて9割理解できる」
(ちなみに残りの1割については不明です)
「子供達に対しては、大人のように一律に教えるわけにはいかない。ひとり一人に気を配り、指導法を変えることが大切だ」などなど。
また、ミカエルは「人の数だけシステマはある」と言います。ですから指導法も多種多様であるべきです。ですがあえて私個人的には、今のマスター達のようにありたいと思っています。そういうインストラクターを目指す仲間が1人でも増えれば、ちょっとばかり心強い限りです。
ところで、先日発売されたDVD「システマ入門」をヴラディミアとミカエルにぜひ手渡ししたいと思い、このキャンプに持っていったのですが、ヴラディミアはすでに誰かから受け取って観たあと。お陰でヴラディミアから直接、感想を聞かせてもらうことができました。
「内容はだいたい良い。ただ少しだけミステイクがある。それは背後から達人的な雰囲気のようなものが感じられないことだ」
まったくもって確かに、という感じですね。言ってみれば「後光」や「威厳」が足りない、ということかも知れません。これは私にとっての大きな課題です。もっとマスター達に触れ、経験を積み、自信を深めることでしか、得ることができないのではないかな、と思っています。
どなたか存じませんが、ヴラディミアにDVDを渡して下さってありがとうございました。お陰で感想を聞くことができました。それとももしかしてヴラディミアがアマゾンで買ったのでしょうかね。
なんだか認定試験の報告やら、インストラクターとしての個人的な心がけやらごっちゃになってしまいましたが、報告はまだまだ続きます。
インストラクター・イン・トレーニングとは直訳すれば「トレーニング中のインストラクター」という意味。「インストラクター研修生」という訳が適切でしょうか。
日本では現在7名ほどのインストラクター・イン・トレーニング(略してIiT)がいて、システマジャパンなどでクラスを受け持っています。
これはもともとトロント本部でスタートした制度でして、「インストラクターになりたい」という意志をヴラディミアに伝え、いくらかの審査や面談を経て承認を得ることで、IiTに加わることができます。
これに認定されると公式のシステマクラスを持てるようになり、数ヶ月間指導実績を経た上で、再度ヴラディミアに審査してもらうことで、晴れてインストラクターになることができます。
今回、その審査が行なわれたのですが、ミカエルがいるのと合宿ということでいつもと少し毛色の違うやり方で審査が行なわれました。
まず審査の前日、IiT志望者はキャンプに参加しているインストラクターから自分好みの人を選んで、その人のもとにつきます。それから審査までの間、インストラクターとして必要なことや技術的なことを色々と質問をし、アドバイスをもらうのです。
「インストラクターは前に出なさい」と言われて、私もその中に加わったのですが、その時一緒にいたのが結構キャリアの長い、大先輩インストラクターばかり。私などの下につく人はいるのかな、なんて不安に思ったのですが、唯一のアジア人インストラクターだったのが良かったのか、シンガポールから来た2人組が、私のところにやって来ました。
彼らは職場で知り合った武術仲間。方や合気道、かたや詠春拳を学んでいましたが、「システマをやってみたい」という思いで意気投合。2人ともシンガポール航空のスチュワートということもあって、仕事でモスクワに行ったおりにモスクワの本部クラスに参加したりしつつ、シンガポールで2人で練習しているそうです。ですが今、シンガポールにはシステマのクラスはなく、システマをやっている人も他にいません。
だから自分達でシンガポールでシステマのトレーニンググループを始めたい、というのが彼らがIiTを志願した動機です。
責任重大ですが、私はとても嬉しくなりました。システマをシンガポールに伝えるお手伝いができるのですからね。
というわけで、他のIiT候補生やインストラクター達と同様、ちょっとした空き時間を見つけては彼らと一緒にちょこちょことトレーニングをしました。
そこで私が対策としてやったのは、「なぜ、システマを教えたいか」「システマとは何か」「なぜ、自分がシステマを選んだのか」という理由を、きちんと述べられるようにしておくこと。審査ではプレゼンテーションのほかにデモンストレーションも行なう、とのことだったので「相手を壊すのではなく、リラックスさせる」、「ブリージング」の二点にしぼって、技術的なチェックもしました。
一緒にトレーニングして分ったのは、2人ともかなりクレバーだということ。私がした技術的アドバイスをまたたくまに吸収し、すぐにその場で動きが向上してしまうのです。なんだかすぐに追い越されてしまいそうなほど。それほど素質ある2人でしたので、審査でのデモンストレーションや面談もきちんとこなし、ミカエルにも「まだ自信が足りていないが、カームだしリラックスしているし、なかなか良い」とのコメントをもらうことができました。結果はもちろん、合格です。
彼らが「システマ・シンガポール」の創始者になるのかも知れませんね。

審査中の2人と私。なんだか私が一番緊張しています。

システマジャパンから参加したKくんは、ニューヨークでヒョードルも訪れたシステマジム「Fight House」を運営するエドガーのもとにつきました。こちらもエドガーの念入りな指導の甲斐あってか見事に合格。新たな日本人IiTが誕生しました。こちらもおめでとうございます。

ミカエルなどのシステママスターは、言葉や技術だけでなくその醸し出す雰囲気で人を導く力があります。回りくどい言葉で言い聞かせたり、技量を見せつけるようなことはありません。うまく技ができたとしてもさも当たり前のことのように振る舞うだけで、得意がったり優越感にひたったりすることもありません。相手の事を繊細に観察し、よりリラックスできるようにサポートしていきます。ですが例え生徒が上達したとしても、自分の手柄とは考えません。生徒が自身の努力によって達成したものと見なします(たぶん)。
これに関してミカエルはこんな事を言っています。
「インストラクターは生徒を成長させることはできない。生徒が成長するだけだ」
今ではいくつかのシステマクラスを任せていただいている北川ですが、マスター達のそういう態度を見失わないように気をつけ、いかにすればそのような振る舞いを自然にできるか考えています。でもすぐに得意がったり、優越感に浸ったりしてしまうので、道はまだまだ長いです。
この辺に関しては、ヴラディミアがこんなことを言っています。
「自分を強く見せたいと思う気持ちは誰にでもある。それ自体は間違いではない。でもそれが行き過ぎるといけない」
とは言え、まだまだ人格が未完成の私としては、どれだけ押さえているつもりでも「行き過ぎ」であると考えた方が確実そうです。
他にミカエルが言っていたのは
「人から学ぶだけでは5割しか理解することができない。人に伝えることで初めて9割理解できる」
(ちなみに残りの1割については不明です)
「子供達に対しては、大人のように一律に教えるわけにはいかない。ひとり一人に気を配り、指導法を変えることが大切だ」などなど。
また、ミカエルは「人の数だけシステマはある」と言います。ですから指導法も多種多様であるべきです。ですがあえて私個人的には、今のマスター達のようにありたいと思っています。そういうインストラクターを目指す仲間が1人でも増えれば、ちょっとばかり心強い限りです。
ところで、先日発売されたDVD「システマ入門」をヴラディミアとミカエルにぜひ手渡ししたいと思い、このキャンプに持っていったのですが、ヴラディミアはすでに誰かから受け取って観たあと。お陰でヴラディミアから直接、感想を聞かせてもらうことができました。
「内容はだいたい良い。ただ少しだけミステイクがある。それは背後から達人的な雰囲気のようなものが感じられないことだ」
まったくもって確かに、という感じですね。言ってみれば「後光」や「威厳」が足りない、ということかも知れません。これは私にとっての大きな課題です。もっとマスター達に触れ、経験を積み、自信を深めることでしか、得ることができないのではないかな、と思っています。
どなたか存じませんが、ヴラディミアにDVDを渡して下さってありがとうございました。お陰で感想を聞くことができました。それとももしかしてヴラディミアがアマゾンで買ったのでしょうかね。
なんだか認定試験の報告やら、インストラクターとしての個人的な心がけやらごっちゃになってしまいましたが、報告はまだまだ続きます。
SUMMIT OF MASTERS2010 インストラクタークラスでのこと
このキャンプでの模様は時系列に沿って書くととりとめのないことになりそうなので、思いつくまま印象に残った出来事やテーマごとに書いていくこととします。
今回、紹介するのはインストラクター向けクラスについて。
約1週間の会期中、2度ほどインストラクターだけが別れてミカエルに指導してもらう、という時間がありました。とはいえ、特別なことは特に習っていません。インストラクターとして他者に教えるにあたっての質問や悩みに対して、ミカエルが答えてくれていた、という感じです。そもそも2度目のインストラクタークラスは雨が降っていたこともあって、一般クラスを受け持っていたヴラディミアが「濡れるのがイヤな人はミカエルのクラスに行って来なさい」なんてことを言うほどオープンなもの。クローズドなものでは決してありません。(この時のインストラクタークラスは室内で行なわれていたのです)。
とはいえ、技術的なアドバイスがなかったわけではありません。この2つのクラスでミカエルが共通して教えてくれたのは、「相手との接触部だけを緊張させる」という技術。
システマDVDの「レスリング」でも取り上げられている内容ですが、それを間近で教えてもらうことができました。要は相手と接触している部位だけを緊張させ、他はすっかりリラックスさせるということです。すると自分は自由に動けるうえ、相手のコントロールも容易になります。
それをミカエルが使うとこの通り。

思い切り力を込めてもミカエルの腕はびくともしないばかりか、全身力が抜けきっています。実際に大胸筋や三角筋に触れてもいつも通りです。

推定体重150キロはあろうかという山のようなセルゲイも、あっけなく腰を崩され…、

ごろーんとひとっ飛び。

もう一度、崩して…

ぶーんと巨体が宙を舞います。
「接触部位だけ緊張させる」というのは、「システマ入門vol.1」にも紹介した、システマの中でとても有効な技術なのですが、まさかこんな威力になろうとはという驚きで目からウロコが落ちました。
セルゲイはもともと華々しいキャリアを収めた柔道家。その上、キャリアの長いシステマインストラクターでもあります。身体がでかい上に呼吸もリラックスも抜群にできているので、トレーニングで私なぞが組んでも良いようにやられるばっかりで何をどうして良いのかも皆目分からないくらい。
でもミカエルはまるで自分の手足のようにコントロールしてしまうのです。
今回のキャンプの収穫は、「ミカエルがどれだけスゴいのか、改めて分らなくなった」ということかも知れません。
それともう一つ、インストラクタークラスでミカエルの言っていたのは「インストラクターはちゃんとインストラクターTシャツを着なくてはいけない」ということ。
理由は「そうしないと困った人が誰に訊けば良いか、分らないだろう? インストラクターなら胸を張って自分がインストラクターであることをみんなに伝えなくてはいけない」というのです。
その場に居合わせたインストラクターは1人を除いて普通のシステマTシャツ。ほとんどはキャンプに持って来てすらいませんでした。なので慌ててショップで購入して着ていました。かくいう私もその1人です。
(続く)
今回、紹介するのはインストラクター向けクラスについて。
約1週間の会期中、2度ほどインストラクターだけが別れてミカエルに指導してもらう、という時間がありました。とはいえ、特別なことは特に習っていません。インストラクターとして他者に教えるにあたっての質問や悩みに対して、ミカエルが答えてくれていた、という感じです。そもそも2度目のインストラクタークラスは雨が降っていたこともあって、一般クラスを受け持っていたヴラディミアが「濡れるのがイヤな人はミカエルのクラスに行って来なさい」なんてことを言うほどオープンなもの。クローズドなものでは決してありません。(この時のインストラクタークラスは室内で行なわれていたのです)。
とはいえ、技術的なアドバイスがなかったわけではありません。この2つのクラスでミカエルが共通して教えてくれたのは、「相手との接触部だけを緊張させる」という技術。
システマDVDの「レスリング」でも取り上げられている内容ですが、それを間近で教えてもらうことができました。要は相手と接触している部位だけを緊張させ、他はすっかりリラックスさせるということです。すると自分は自由に動けるうえ、相手のコントロールも容易になります。
それをミカエルが使うとこの通り。

思い切り力を込めてもミカエルの腕はびくともしないばかりか、全身力が抜けきっています。実際に大胸筋や三角筋に触れてもいつも通りです。

推定体重150キロはあろうかという山のようなセルゲイも、あっけなく腰を崩され…、

ごろーんとひとっ飛び。

もう一度、崩して…

ぶーんと巨体が宙を舞います。
「接触部位だけ緊張させる」というのは、「システマ入門vol.1」にも紹介した、システマの中でとても有効な技術なのですが、まさかこんな威力になろうとはという驚きで目からウロコが落ちました。
セルゲイはもともと華々しいキャリアを収めた柔道家。その上、キャリアの長いシステマインストラクターでもあります。身体がでかい上に呼吸もリラックスも抜群にできているので、トレーニングで私なぞが組んでも良いようにやられるばっかりで何をどうして良いのかも皆目分からないくらい。
でもミカエルはまるで自分の手足のようにコントロールしてしまうのです。
今回のキャンプの収穫は、「ミカエルがどれだけスゴいのか、改めて分らなくなった」ということかも知れません。
それともう一つ、インストラクタークラスでミカエルの言っていたのは「インストラクターはちゃんとインストラクターTシャツを着なくてはいけない」ということ。
理由は「そうしないと困った人が誰に訊けば良いか、分らないだろう? インストラクターなら胸を張って自分がインストラクターであることをみんなに伝えなくてはいけない」というのです。
その場に居合わせたインストラクターは1人を除いて普通のシステマTシャツ。ほとんどはキャンプに持って来てすらいませんでした。なので慌ててショップで購入して着ていました。かくいう私もその1人です。
(続く)
文京区立「子育て広場西片」にてシステマクラス実施
9月14日の午前11時から30分間、文京区立の育児施設「子育て広場西片」で、システマクラスが行なわれます。
この施設はうちの愛娘と家内が日頃からお世話になっているところ。そこの先生が「アオちゃんのお父さんがシステマっていうロシアの珍しい体操の先生らしい」というのを知ったのがきっかけで、開講することになりました。
この子育て広場では毎月、各方面の専門家を招いて色々とイベントをやっているのですが、その一環になります。今年の春には近所に住む工藤兄弟も見事なクラスをやっていました。
文京区にお住まいの3歳児くらいまでの子供達とその保護者達が対象となります。
ブリージングとローリングを主に扱う予定。「転べない子供が増えている」という現代において、安全に身体を使う術として、システマをご紹介できればと考えています。
公共施設からの依頼は防衛大学以来二度目。気が引き締まりますね。
この施設はうちの愛娘と家内が日頃からお世話になっているところ。そこの先生が「アオちゃんのお父さんがシステマっていうロシアの珍しい体操の先生らしい」というのを知ったのがきっかけで、開講することになりました。
この子育て広場では毎月、各方面の専門家を招いて色々とイベントをやっているのですが、その一環になります。今年の春には近所に住む工藤兄弟も見事なクラスをやっていました。
文京区にお住まいの3歳児くらいまでの子供達とその保護者達が対象となります。
ブリージングとローリングを主に扱う予定。「転べない子供が増えている」という現代において、安全に身体を使う術として、システマをご紹介できればと考えています。
公共施設からの依頼は防衛大学以来二度目。気が引き締まりますね。
モーニング・エクササイズより マッサージと歩き方
朝食前に2時間ほど、毎朝行なわれたのが「モーニング・エクササイズ」です。
内容はもっぱら身体を目覚めさせるためのボディーワーク。ブリージングを用いたエクササイズを色々と行ないます。
このクラスで毎回入念に行なわれていたのが、お腹へのマッサージとブリージング・ウォークです。
このうち、お腹へのマッサージにはなんとなく手順がありましたので、紹介します。
これは1人用ですが、2人でやる時も同様です。
1.仰向けに寝転び、もしくは立った状態で、呼吸しながら鳩尾に人差し指を中指をそろえて差し入れます。緊張があると気持ち悪い感じがするかも知れませんが、呼吸とマッサージによって鳩尾をやわらかくしていきます。
2.肋骨に沿って右に移動します。肋骨の真ん中くらいのヘリを同じように入念に解します。これが終わったらさらに右に移動し、肋骨の終わりあたりのヘリをマッサージします。
3.次は左側です。肋骨の真ん中あたりのすぐ下のお腹をマッサージし、同様に左に移動します。
4.鳩尾から拳一個分下がって、中央、左右と同様にマッサージします。
5.おへその高さでもまた同様に。
6.恥骨のすぐ上(膀胱のあたり)、右、左の骨盤のすぐ内側も同様にマッサージします。
こうして肋骨から骨盤内にかけての腹腔をまんべんなく解すわけですね。
7.最後はお腹全体をつまみ上げるようにしてマッサージをしておしまいです。
真ん中、右、左の順で上から下まで、表面から深層までまんべんなく解すのがポイントのようです。その順序がだいたいあっていれば、簡略化することも可能です。
右から始まるのは肝臓の位置と関係があるからだとか。2年前にモスクワでコンスタンチンから教わった13ステップのマッサージがあるのですが、これも右側からスタートしました。
あともう一つは歩き方。歩きながら手を挙げたり、目をつぶったりなど、心身に様々な負荷をかけ、それをブリージングで解していくわけですが、今回は歩き方について細かく注意されました。
足の裏は地面に対して垂直に着地するように、とのこと。これは大阪に来たシニア・インストラクターのゼットラーやトロント帰りのIiTであるDさんも口を揃えていっていたものの、意味を今ひとつ掴めずにいたのですが、ヴラディミアのアドバイスによってはっきりしました。
多くの人は歩み足を足を出す時に一瞬、膝を固めて、足を棒のようにしてしまうのです。この時に膝の力を抜くようにすると、膝から先がダランとして地面に垂直になり、自然に足の裏が平らに着地するのです。この時、膝を伸ばしすぎてしまうのは、歩幅を広くしようとしすぎるからとのこと。無理に足を伸ばさなくてもすむくらいの歩幅が、自然な歩幅のようです。この感じをつかむには、軽く膝を持ち上げるようにして歩くように指示されました。膝下がぶらんとリラックスする感じが掴めますし、野外のデコボコ道では躓き防止にもなるのです。
2時間に及ぶ入念なエクササイズで身体が目覚めたところで朝食をとり、そのあといよいよ午前のトレーニングが始まります。

ヴラディミアによるマッサージの指導。今回のキャンプではリラックスがことさら重要視されていたように感じます。入念なリラックスがあってこそ、ハードな練習を行なうことができるのです。
(続く)
内容はもっぱら身体を目覚めさせるためのボディーワーク。ブリージングを用いたエクササイズを色々と行ないます。
このクラスで毎回入念に行なわれていたのが、お腹へのマッサージとブリージング・ウォークです。
このうち、お腹へのマッサージにはなんとなく手順がありましたので、紹介します。
これは1人用ですが、2人でやる時も同様です。
1.仰向けに寝転び、もしくは立った状態で、呼吸しながら鳩尾に人差し指を中指をそろえて差し入れます。緊張があると気持ち悪い感じがするかも知れませんが、呼吸とマッサージによって鳩尾をやわらかくしていきます。
2.肋骨に沿って右に移動します。肋骨の真ん中くらいのヘリを同じように入念に解します。これが終わったらさらに右に移動し、肋骨の終わりあたりのヘリをマッサージします。
3.次は左側です。肋骨の真ん中あたりのすぐ下のお腹をマッサージし、同様に左に移動します。
4.鳩尾から拳一個分下がって、中央、左右と同様にマッサージします。
5.おへその高さでもまた同様に。
6.恥骨のすぐ上(膀胱のあたり)、右、左の骨盤のすぐ内側も同様にマッサージします。
こうして肋骨から骨盤内にかけての腹腔をまんべんなく解すわけですね。
7.最後はお腹全体をつまみ上げるようにしてマッサージをしておしまいです。
真ん中、右、左の順で上から下まで、表面から深層までまんべんなく解すのがポイントのようです。その順序がだいたいあっていれば、簡略化することも可能です。
右から始まるのは肝臓の位置と関係があるからだとか。2年前にモスクワでコンスタンチンから教わった13ステップのマッサージがあるのですが、これも右側からスタートしました。
あともう一つは歩き方。歩きながら手を挙げたり、目をつぶったりなど、心身に様々な負荷をかけ、それをブリージングで解していくわけですが、今回は歩き方について細かく注意されました。
足の裏は地面に対して垂直に着地するように、とのこと。これは大阪に来たシニア・インストラクターのゼットラーやトロント帰りのIiTであるDさんも口を揃えていっていたものの、意味を今ひとつ掴めずにいたのですが、ヴラディミアのアドバイスによってはっきりしました。
多くの人は歩み足を足を出す時に一瞬、膝を固めて、足を棒のようにしてしまうのです。この時に膝の力を抜くようにすると、膝から先がダランとして地面に垂直になり、自然に足の裏が平らに着地するのです。この時、膝を伸ばしすぎてしまうのは、歩幅を広くしようとしすぎるからとのこと。無理に足を伸ばさなくてもすむくらいの歩幅が、自然な歩幅のようです。この感じをつかむには、軽く膝を持ち上げるようにして歩くように指示されました。膝下がぶらんとリラックスする感じが掴めますし、野外のデコボコ道では躓き防止にもなるのです。
2時間に及ぶ入念なエクササイズで身体が目覚めたところで朝食をとり、そのあといよいよ午前のトレーニングが始まります。

ヴラディミアによるマッサージの指導。今回のキャンプではリラックスがことさら重要視されていたように感じます。入念なリラックスがあってこそ、ハードな練習を行なうことができるのです。
(続く)
秋のシステマクラス、各地で受付開始
各地カルチャーセンターで開催される、秋のシステマクラスの募集がスタートしました。
NEW!!!
◎神戸新聞文化センター三宮校舎
○レギュラークラス(11月開講)
システマ神戸のカズインストラクターによる初めてのカルチャーセンタークラスです。その明朗でナイスガイな人柄と長いシステマ歴に裏付けられた高い実力で、かなり楽しいクラスになりそうです。
日程:第2、第4日曜日 10:00~11:30
詳細とお申し込みはコチラ
講座名「システマ」で検索してください。
10月24日(日)には体験クラスも行なわれるので、興味のある方はぜひどうぞ。
◎朝日カルチャー新宿
○全5回レギュラークラス「自分のシステムを知る」
自分の身体を良く知り、自分に適した自分だけの動きを見いだすことを集中的に行ないます。
日程:第2、第4金曜日 19:00-21:00
詳細とお申し込みはコチラ
○単発集中クラス 「繊細だから強い」
DVDや書籍などで紹介されているお馴染みのドリルの質を、より高めるアプローチを紹介します。
日程:10月30日(土) 18:00-21:00
詳細とお申し込みはコチラ
◎朝日カルチャー横浜
○全4回レギュラークラス
初歩的なレベルから適切なステップアップによって、システマへの理解を深めていきます。
日程:第2、第4火曜日 19:00-20:30
詳細とお申し込みはコチラ
◎朝日カルチャー大阪
○レギュラークラス
日本人初のシステマインストラクター、大西亮一さんによるシステマクラスです。その丁寧な指導と親分的な人柄にファンになってしまう生徒さんも多いようです。
日程:第1、第3土曜日 15:00~17:00
まもなく受付開始! 現在行なわれているコースの詳細と申し込みページはコチラ
◎東急セミナーBE 渋谷校
○単発入門クラス
システマを初めて体験される方のために、その全体像を紹介します。
日程:10月2日(土) 15:10~16:40
詳細とお申し込みはコチラ
○全6回レギュラークラス
初歩的なレベルから適切なステップアップによって、システマへの理解を深めていきます。
日程:第1・3土曜日 15:10~16:40
詳細とお申し込みはコチラ
◎東急セミナーBe 青葉台校
○レギュラークラス
スティックを用いることで、徒手とは少し違った角度からシステマ的に心身を開発していきます。
日程:第2、第4土曜日 19:15~20:45
詳細とお申し込みはコチラ
◎銀座おとな塾
少人数集中クラスです。現在、ハンド・トゥ・ハンド(接近戦での護身技術)を重点的に扱っています。
日程:第1、第3月曜日 19:30~ 21:30
詳細とお申し込みはコチラ
いずれのクラスとも老若男女、武道経験の有無を問わずお楽しみ頂けます。現在も日本各地で下は3歳から上は70代までの皆さんがシステマのトレーニングに参加しています。
NEW!!!
◎神戸新聞文化センター三宮校舎
○レギュラークラス(11月開講)
システマ神戸のカズインストラクターによる初めてのカルチャーセンタークラスです。その明朗でナイスガイな人柄と長いシステマ歴に裏付けられた高い実力で、かなり楽しいクラスになりそうです。
日程:第2、第4日曜日 10:00~11:30
詳細とお申し込みはコチラ
講座名「システマ」で検索してください。
10月24日(日)には体験クラスも行なわれるので、興味のある方はぜひどうぞ。
◎朝日カルチャー新宿
○全5回レギュラークラス「自分のシステムを知る」
自分の身体を良く知り、自分に適した自分だけの動きを見いだすことを集中的に行ないます。
日程:第2、第4金曜日 19:00-21:00
詳細とお申し込みはコチラ
○単発集中クラス 「繊細だから強い」
DVDや書籍などで紹介されているお馴染みのドリルの質を、より高めるアプローチを紹介します。
日程:10月30日(土) 18:00-21:00
詳細とお申し込みはコチラ
◎朝日カルチャー横浜
○全4回レギュラークラス
初歩的なレベルから適切なステップアップによって、システマへの理解を深めていきます。
日程:第2、第4火曜日 19:00-20:30
詳細とお申し込みはコチラ
◎朝日カルチャー大阪
○レギュラークラス
日本人初のシステマインストラクター、大西亮一さんによるシステマクラスです。その丁寧な指導と親分的な人柄にファンになってしまう生徒さんも多いようです。
日程:第1、第3土曜日 15:00~17:00
まもなく受付開始! 現在行なわれているコースの詳細と申し込みページはコチラ
◎東急セミナーBE 渋谷校
○単発入門クラス
システマを初めて体験される方のために、その全体像を紹介します。
日程:10月2日(土) 15:10~16:40
詳細とお申し込みはコチラ
○全6回レギュラークラス
初歩的なレベルから適切なステップアップによって、システマへの理解を深めていきます。
日程:第1・3土曜日 15:10~16:40
詳細とお申し込みはコチラ
◎東急セミナーBe 青葉台校
○レギュラークラス
スティックを用いることで、徒手とは少し違った角度からシステマ的に心身を開発していきます。
日程:第2、第4土曜日 19:15~20:45
詳細とお申し込みはコチラ
◎銀座おとな塾
少人数集中クラスです。現在、ハンド・トゥ・ハンド(接近戦での護身技術)を重点的に扱っています。
日程:第1、第3月曜日 19:30~ 21:30
詳細とお申し込みはコチラ
いずれのクラスとも老若男女、武道経験の有無を問わずお楽しみ頂けます。現在も日本各地で下は3歳から上は70代までの皆さんがシステマのトレーニングに参加しています。
8月29日にシステマ大阪ウィークエンドクラス開催!
8月29日、システマ大阪主催のウィークエンドクラスが開催されます。
時間は2時間半の拡大版。「平日は難しいけど、土曜日なら練習に出られる」という西日本のシステマ愛好家にはうってつけの機会ではないでしょうか。
8月29日(日)
時間:13時~15時30分
場所:旧北天満小学校講堂
詳細とお申し込みはコチラから
時間は2時間半の拡大版。「平日は難しいけど、土曜日なら練習に出られる」という西日本のシステマ愛好家にはうってつけの機会ではないでしょうか。
8月29日(日)
時間:13時~15時30分
場所:旧北天満小学校講堂
詳細とお申し込みはコチラから
新DVDの動画が到着!
今月同時発売された2本のDVDの動画がアップされていますのでご紹介します。
BREATHWORK AND COMBAT by Valentin Talanov
相手は大丈夫なのか、と思うくらいの勢いでぶん殴っていますが、とても精密にブリージングの効能とその活用法を紹介しています。昨年11月に行なわれた経験者限定セミナーの内容がさらに掘り下げられています。個人的にこのセミナーではずいぶんとブリージングへの理解が進んだこともあって、ぜひ観ていただきたいDVDです。
PATH TO MASTERY SEMINAR by Vladimir Vasiliev
昨年7月に行なわれた、ヴラディミアによる東京セミナーの模様です。グラウンド編とハンドトゥハンド編を収録。内容はもちろん、日本のシステマ愛好家にとっては、お馴染みのトレーニング仲間も多数出演しているのが見どころかも知れません。ただトロント本部から出された英語圏向けのDVDのため、日本語部分がばっつりカットされてしまっているのがちょこっと残念。
トロント本部の販売ページはコチラ
システマ大阪の販売ページはコチラです。
北川の方でも若干数、仕入れて来たので確実に入手されたい方はご連絡をどうぞ。発送ナシ、手渡しのみとなります。
BREATHWORK AND COMBAT by Valentin Talanov
相手は大丈夫なのか、と思うくらいの勢いでぶん殴っていますが、とても精密にブリージングの効能とその活用法を紹介しています。昨年11月に行なわれた経験者限定セミナーの内容がさらに掘り下げられています。個人的にこのセミナーではずいぶんとブリージングへの理解が進んだこともあって、ぜひ観ていただきたいDVDです。
PATH TO MASTERY SEMINAR by Vladimir Vasiliev
昨年7月に行なわれた、ヴラディミアによる東京セミナーの模様です。グラウンド編とハンドトゥハンド編を収録。内容はもちろん、日本のシステマ愛好家にとっては、お馴染みのトレーニング仲間も多数出演しているのが見どころかも知れません。ただトロント本部から出された英語圏向けのDVDのため、日本語部分がばっつりカットされてしまっているのがちょこっと残念。
トロント本部の販売ページはコチラ
システマ大阪の販売ページはコチラです。
北川の方でも若干数、仕入れて来たので確実に入手されたい方はご連絡をどうぞ。発送ナシ、手渡しのみとなります。