拳がキレイなワケがある
ヴラディミアが最初に来日した時、こんなことを聞きました。
「ヴラッドの拳はとてもきれいですが、僕はすぐに拳ダコができてしまいます。どうしたらそんなキレイな拳になるのですか?」
ヴラッドの拳はとてもきれいで、格闘技なんて縁がない人のようです。
そしたらヴラッドの答えは「私は先生だからね。みんなプッシュアップしている間、数えているだけだから」とのこと。その時は「なんか冗談ではぐらかされちゃったのかな?」と思うくらいでした。このことを思い出したのが、先日の来日セミナーの時のある発言を聞いたときです。
ヴラディミアは「私はもうプッシュアップをやってないけどね」とのこと。
これもまた冗談かな、と思ったのですが、そう決めつけてしまうのもどうかな、と考え直しました。ヴラッドがいくらお茶目な人でも、わざわざ日本まで来てシステマの基礎に関わる大事なことに関して、冗談めかしたり嘘を言ったりするでしょうか? 最初の来日時の発言も、もともと別のテーブルにいたのに、わざわざ僕と相方のところまで来て、「なにか質問はないか?」と尋ねてきてくれた時の答えなのです。
だから僕は、ヴラッドの「プッシュアップをやっていない」という発言は、本当に正直なところなのではないかと、考えることにしました。ただこれは「プッシュアップをやる意味がない」という発言ではない、というのがとっても大事なところです。
おそらく過去にかなりやり込んだのは間違いありません。でも、ほんとうに散々やりこんで、プッシュアップを闇雲にこなすことから得られる知恵や技術を吸収し尽くしてしまった、というのが正しいのではないかと思います。当時に比べれば今はノルマとしてやることもないでしょうし、たまにやっても自分の発見や感覚の確認をするためで、数としてはそれほど多いものではないと思います。
では「プッシュアップをやっていない」という発言から、何を学び取ることができるのか。それは人それぞれだと思うのですが、僕が思ったのは”ヴラディミアは本当に筋力に頼っていない”ということです。筋力に頼っていれば、筋力を維持するためにプッシュアップは欠かせません。であればヴラディミアは「私は今でも毎日たくさんプッシュアップをこなしている」と言うと思うのです。でも、それをやっていない、ということは「筋力が落ちても技の切れやストライクの威力は落ちない」と確信している、ということになります。だいいち、筋力を保たねばならないのであれば、システマの四原則のうち「リラックス」に大きく反することになってしまいますから。
もちろん、「なんだかんだ言ってもヴラディミアは“プロ”だから、本当のことを言うわけがない」という、ちょっと意地悪な見方をすることもできます。でも僕はあえて、その視点は採用しないようにしようと思うのです。なぜならその視点が合っているのかどうか、ということは検証することができません。なぜ検証できないか、というのは字数がかさむ上に不毛なので書きませんが、感情的な見解で言うと、ヴラディミアを疑いの色眼鏡で見てしまうような気がしてしまって、それがイヤなのですよね。何より、モスクワのシステマキャンプで感じた、おおらかで優しく、それでいて厳かな雰囲気に、そのような小さな疑いは似つかわしくありません。そんな理由もあって、やっぱり僕はヴラディミアの言うことはその言葉通り、まっすぐ受け取りたいな、と思いました。
たぶんヴラディミアは僕が理解したり、想像したりしているよりも、ずっとずっとリラックスして、呼吸とともに動いているのではないかな、と思います。それを実感するためには、僕はもっともっとたくさんのことを、プッシュアップから学ばなくてはいけないと思うのです。
先日行われた来日セミナーのワンシーン
「ヴラッドの拳はとてもきれいですが、僕はすぐに拳ダコができてしまいます。どうしたらそんなキレイな拳になるのですか?」
ヴラッドの拳はとてもきれいで、格闘技なんて縁がない人のようです。
そしたらヴラッドの答えは「私は先生だからね。みんなプッシュアップしている間、数えているだけだから」とのこと。その時は「なんか冗談ではぐらかされちゃったのかな?」と思うくらいでした。このことを思い出したのが、先日の来日セミナーの時のある発言を聞いたときです。
ヴラディミアは「私はもうプッシュアップをやってないけどね」とのこと。
これもまた冗談かな、と思ったのですが、そう決めつけてしまうのもどうかな、と考え直しました。ヴラッドがいくらお茶目な人でも、わざわざ日本まで来てシステマの基礎に関わる大事なことに関して、冗談めかしたり嘘を言ったりするでしょうか? 最初の来日時の発言も、もともと別のテーブルにいたのに、わざわざ僕と相方のところまで来て、「なにか質問はないか?」と尋ねてきてくれた時の答えなのです。
だから僕は、ヴラッドの「プッシュアップをやっていない」という発言は、本当に正直なところなのではないかと、考えることにしました。ただこれは「プッシュアップをやる意味がない」という発言ではない、というのがとっても大事なところです。
おそらく過去にかなりやり込んだのは間違いありません。でも、ほんとうに散々やりこんで、プッシュアップを闇雲にこなすことから得られる知恵や技術を吸収し尽くしてしまった、というのが正しいのではないかと思います。当時に比べれば今はノルマとしてやることもないでしょうし、たまにやっても自分の発見や感覚の確認をするためで、数としてはそれほど多いものではないと思います。
では「プッシュアップをやっていない」という発言から、何を学び取ることができるのか。それは人それぞれだと思うのですが、僕が思ったのは”ヴラディミアは本当に筋力に頼っていない”ということです。筋力に頼っていれば、筋力を維持するためにプッシュアップは欠かせません。であればヴラディミアは「私は今でも毎日たくさんプッシュアップをこなしている」と言うと思うのです。でも、それをやっていない、ということは「筋力が落ちても技の切れやストライクの威力は落ちない」と確信している、ということになります。だいいち、筋力を保たねばならないのであれば、システマの四原則のうち「リラックス」に大きく反することになってしまいますから。
もちろん、「なんだかんだ言ってもヴラディミアは“プロ”だから、本当のことを言うわけがない」という、ちょっと意地悪な見方をすることもできます。でも僕はあえて、その視点は採用しないようにしようと思うのです。なぜならその視点が合っているのかどうか、ということは検証することができません。なぜ検証できないか、というのは字数がかさむ上に不毛なので書きませんが、感情的な見解で言うと、ヴラディミアを疑いの色眼鏡で見てしまうような気がしてしまって、それがイヤなのですよね。何より、モスクワのシステマキャンプで感じた、おおらかで優しく、それでいて厳かな雰囲気に、そのような小さな疑いは似つかわしくありません。そんな理由もあって、やっぱり僕はヴラディミアの言うことはその言葉通り、まっすぐ受け取りたいな、と思いました。
たぶんヴラディミアは僕が理解したり、想像したりしているよりも、ずっとずっとリラックスして、呼吸とともに動いているのではないかな、と思います。それを実感するためには、僕はもっともっとたくさんのことを、プッシュアップから学ばなくてはいけないと思うのです。

システマニュースレター
ご存知の方も多いかと思うのですが、トロント本部のウェブサイトからは不定期で「ニュース・レター」が送られてきます。
これは割引セールの情報のほか、セミナー情報など最新情報ばかりでなく、マスターやシニア・インストラクター、各地のインストラクターなどがシステマに関する様々な記事を書いています。本日、送られてきた最新のニュースレターの執筆者は過去2度に渡って来日したシニア・インストラクターであるマーティン・ウィラーの「WHY SYSTEMA?」。まだ読んでいませんが、とても興味をそそられるタイトルです。
僕はいつの間にか送られてくるようになったので、登録の仕方はよく分からないのですが、トロント本部の公式サイトのトップページにサインラップするっぽい欄があるので、その辺から登録できるのではないかと思います。
もし登録に成功された方がいたら、詳細な手順をお教えいただけると助かります。
これは割引セールの情報のほか、セミナー情報など最新情報ばかりでなく、マスターやシニア・インストラクター、各地のインストラクターなどがシステマに関する様々な記事を書いています。本日、送られてきた最新のニュースレターの執筆者は過去2度に渡って来日したシニア・インストラクターであるマーティン・ウィラーの「WHY SYSTEMA?」。まだ読んでいませんが、とても興味をそそられるタイトルです。
僕はいつの間にか送られてくるようになったので、登録の仕方はよく分からないのですが、トロント本部の公式サイトのトップページにサインラップするっぽい欄があるので、その辺から登録できるのではないかと思います。
もし登録に成功された方がいたら、詳細な手順をお教えいただけると助かります。
システマパンチ by セルゲイ・マカレンコ
とってもすてきな動画がありましたので、ご紹介します。先日のヴラディミア・セミナーで来日したエド・ワーレンと一緒に「Systema Norcal」を主催している、セルゲイ・マカレンコのセミナー風景です。彼は柔道をメインに華々しい戦績をおさめたあと、システマに移行したという経歴の持ち主。間近でみるとまるで小山のようなでっかい男で、それだけでもうかなりビビってしまうのですが、実はとってもチャーミングな良い人です。Summit of Mastersではクワン・リー、アレックス・コスティックとともにモーニング・エクササイズを担当していました。接触の多い、仲間と仲良くなれそうなドリルが多くて、とても楽しかったのが印象に残っています。アメリカに行ったら、またクラスに参加したいインストラクターの一人です。
そんなセルゲイの動画。僕はオープニングにヤラレてしまいました。
そんなセルゲイの動画。僕はオープニングにヤラレてしまいました。
トロント11月セミナー、もうすぐ割引期間終了!
ことしの11月に実施される、ヴラディミア・ヴァシリエフとヴァレンティン・タラノフの両マスターによるセミナーの、早期割引期間がもうすぐ終わってしまいます。
申し込みページはこちら
定員にはまだ余裕があるようですので、迷っている方は申し込んでみてはどうでしょう!
システマ経験者のみを対象としたセミナーです。これについての日記はコチラ。ヴラディミア&ヴァレンティンという両マスターによるデモンストレーションは、ちょっとやばいことになるんじゃないか、と思ってます。
申し込みページはこちら
定員にはまだ余裕があるようですので、迷っている方は申し込んでみてはどうでしょう!
システマ経験者のみを対象としたセミナーです。これについての日記はコチラ。ヴラディミア&ヴァレンティンという両マスターによるデモンストレーションは、ちょっとやばいことになるんじゃないか、と思ってます。
ヴラディミア・ヴァシリエフ in CM
少し前にシステマ愛好家の間で話題になったアノ動画をYouTubeにてヒデさんが見つけてくださったので、ご紹介します。
スーツ姿もカッコイイですね!! ハリウッド辺りから映画主演のオファーとかきたらどうするのでしょうか。
後ろに立っている三人のうち、向かって右の人物です。念のため。
スーツ姿もカッコイイですね!! ハリウッド辺りから映画主演のオファーとかきたらどうするのでしょうか。
後ろに立っている三人のうち、向かって右の人物です。念のため。
クワン・リーの最新DVDがシステマ大阪で発売!
先日の日記でご紹介したクワン・リーの最新DVDが、システマ大阪で発売されることになりました。
「外国の通販はなんとなく苦手…」って方はぜひ、利用されると良いのではないかと思います。
まだサイトには反映されていないようなので、まずはメールで問い合わせてみてはいかがでしょうか。
システマ大阪公式サイト
以下は以前にもご紹介したダイジェスト動画です。
「外国の通販はなんとなく苦手…」って方はぜひ、利用されると良いのではないかと思います。
まだサイトには反映されていないようなので、まずはメールで問い合わせてみてはいかがでしょうか。
システマ大阪公式サイト
以下は以前にもご紹介したダイジェスト動画です。
秋のシステマ入門クラス
今秋は2回の初心者向け集中クラスを実施します。特に意図したわけではないのですが、2カ所からほぼ同時にご提案をいただいたので、たまたま2回やることになりました。というわけで次回の入門クラスの予定は未定です。
扱うのは「呼吸」「姿勢」「リラックス」「居着かない」というシステマでもっとも大切な四原則。ピンチに際しても常に冷静でいられる心と体を養うシステマの一端を、ぜひ体験してみてください。システマに初めて参加される方や基本をきっちりとおさえたい方、復習をしたい方などにうってつけではないかと思います。
◎東急セミナーBe 青葉台
10月24日(土) 19:15~20:45
詳細&申し込みページ
http://www.tokyu-be.jp/seminar/2009100003XS01091.html
◎朝日カルチャー新宿
10月3日(土) 10:00~13:00
詳細&お申し込みページ
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=52352&userflg=0
※また、朝日カルチャー新宿10月期クラスの受け付けも開始しました。
こちらのテーマは「身体をくまなく使う」。腕、足、体幹といった身体各部の動きを開発し、全身のスペックを向上させることを目指します。全6回コースですので、お誘い合わせの上ふるってご参加下さい。
日程 10/9, 10/23, 11/13, 11/27, 12/11, 12/25
時間 19:30~21:00(変更の可能性あり)
詳細&申し込みページ
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=52360&userflg=0
いずれも講師は北川貴英が務める予定です。モスクワキャンプ後のクラスなので、そのエネルギーをできるだけ沢山にお届けできれば、と思っています。こういうのはあげたって減るもんじゃなし、むしろあげればあげるほど、増えていく類いのものですから。僕のためにもなっちゃったりします。
あと、朝日カルチャー新宿や東急セミナーBe 青葉台など、お世話になっているカルチャーセンターの担当者さんはみんないい人なのです。みんながシステマの価値を認めてくださるからこそ、こうやって活動ができるので、とっても有り難いなーと思ってます。
ところで今回の写真は先日行われた「システマ・黒」の様子。4歳の男の子も果敢にマスアタックに挑んでました。大人の足くらいの身長しかないのに、群衆に突っ込んでいくのですから。見てるこっちがハラハラしましたが、無事にやりあげてました。感動です。

扱うのは「呼吸」「姿勢」「リラックス」「居着かない」というシステマでもっとも大切な四原則。ピンチに際しても常に冷静でいられる心と体を養うシステマの一端を、ぜひ体験してみてください。システマに初めて参加される方や基本をきっちりとおさえたい方、復習をしたい方などにうってつけではないかと思います。
◎東急セミナーBe 青葉台
10月24日(土) 19:15~20:45
詳細&申し込みページ
http://www.tokyu-be.jp/seminar/2009100003XS01091.html
◎朝日カルチャー新宿
10月3日(土) 10:00~13:00
詳細&お申し込みページ
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=52352&userflg=0
※また、朝日カルチャー新宿10月期クラスの受け付けも開始しました。
こちらのテーマは「身体をくまなく使う」。腕、足、体幹といった身体各部の動きを開発し、全身のスペックを向上させることを目指します。全6回コースですので、お誘い合わせの上ふるってご参加下さい。
日程 10/9, 10/23, 11/13, 11/27, 12/11, 12/25
時間 19:30~21:00(変更の可能性あり)
詳細&申し込みページ
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=52360&userflg=0
いずれも講師は北川貴英が務める予定です。モスクワキャンプ後のクラスなので、そのエネルギーをできるだけ沢山にお届けできれば、と思っています。こういうのはあげたって減るもんじゃなし、むしろあげればあげるほど、増えていく類いのものですから。僕のためにもなっちゃったりします。
あと、朝日カルチャー新宿や東急セミナーBe 青葉台など、お世話になっているカルチャーセンターの担当者さんはみんないい人なのです。みんながシステマの価値を認めてくださるからこそ、こうやって活動ができるので、とっても有り難いなーと思ってます。
ところで今回の写真は先日行われた「システマ・黒」の様子。4歳の男の子も果敢にマスアタックに挑んでました。大人の足くらいの身長しかないのに、群衆に突っ込んでいくのですから。見てるこっちがハラハラしましたが、無事にやりあげてました。感動です。

ヴラディミアがパワーアップする時
「巡礼から帰って来た直後のヴラディミアはヤバい。何よりもClamで、とんでもなく強い」
これは日本に06年に来たシニアインストラクター、スコット・コナーが語っていたことです。ヴラディミアはとある正教の聖地に定期的に巡礼するそうなのですが、その旅でヴラディミアは大きくパワーアップして帰って来るのだそうです。
Calmになると強さが増す、というのはとってもシステマらしくて良いな、と、僕は思いました。「男として生まれたからには、1度は必ず行った方が良い」と言われるほどの土地なので、僕もいずれ行ってみたいと思っています。
ただその「とんでもない強さ」はトロントに帰ってしばらくすると、街の空気に汚されて、なくなってしまうのだとか。残るのはいつも通りの、やっぱりものすごく強いヴラディミアなのだそうです。
ミカエルのジムに飾ってあったロシア正教の戦士達の絵。旗印としてハリストス(キリスト)が描かれています。

これは日本に06年に来たシニアインストラクター、スコット・コナーが語っていたことです。ヴラディミアはとある正教の聖地に定期的に巡礼するそうなのですが、その旅でヴラディミアは大きくパワーアップして帰って来るのだそうです。
Calmになると強さが増す、というのはとってもシステマらしくて良いな、と、僕は思いました。「男として生まれたからには、1度は必ず行った方が良い」と言われるほどの土地なので、僕もいずれ行ってみたいと思っています。
ただその「とんでもない強さ」はトロントに帰ってしばらくすると、街の空気に汚されて、なくなってしまうのだとか。残るのはいつも通りの、やっぱりものすごく強いヴラディミアなのだそうです。
ミカエルのジムに飾ってあったロシア正教の戦士達の絵。旗印としてハリストス(キリスト)が描かれています。

いったい何の「システム」なんだ?
07年、ヴラディミア・ヴァシリエフがミカエル・リャブコ、ダニエル・リャブコとともに来日した時のこと。
ある人がヴラディミアにこんな質問を投げかけました。
「システマは英語で“The System”と言うけど、いったい何のシステムなんだ?」
するとヴラディミアは肩をすくめてこう言いました。
「Systema is whole」
直訳するなら「システマは全てだ」
あえて意訳するなら「システマには全てが含まれている」
こんな感じですかね。
はたで聞いていた僕と相方は、その言葉そのものはもちろん、ヴラディミアが答えたタイミングと力強く、それでいて押し付けがましくない言い方にも感動したのでした。これだけの人がこれだけ大それたことを、これだけ確信をもって言える、というのはモノスゴイことだ、と。
※追記 この記事の質問者はいわゆるタメ口になっていますが、これは意図的なものです。質問者は年配のアメリカ人でもう長いことヴラディミアについてシステマを学んでいる人だったのですね。その時の雰囲気を再現しようとしたらこういう口調になりました。日本型師弟関係を見慣れている私には時としてびっくりするくらい、海外の師弟関係はフランクだったりします。まあどちらが良いとか、一概に決めることは出来ないのですけれどもね。
ある人がヴラディミアにこんな質問を投げかけました。
「システマは英語で“The System”と言うけど、いったい何のシステムなんだ?」
するとヴラディミアは肩をすくめてこう言いました。
「Systema is whole」
直訳するなら「システマは全てだ」
あえて意訳するなら「システマには全てが含まれている」
こんな感じですかね。
はたで聞いていた僕と相方は、その言葉そのものはもちろん、ヴラディミアが答えたタイミングと力強く、それでいて押し付けがましくない言い方にも感動したのでした。これだけの人がこれだけ大それたことを、これだけ確信をもって言える、というのはモノスゴイことだ、と。
※追記 この記事の質問者はいわゆるタメ口になっていますが、これは意図的なものです。質問者は年配のアメリカ人でもう長いことヴラディミアについてシステマを学んでいる人だったのですね。その時の雰囲気を再現しようとしたらこういう口調になりました。日本型師弟関係を見慣れている私には時としてびっくりするくらい、海外の師弟関係はフランクだったりします。まあどちらが良いとか、一概に決めることは出来ないのですけれどもね。
システマ・黒
こちらの日記でも紹介しましたが、明日の夜「システマ・黒」があります。北川がシステマに出会う前からお世話になっている方が主催してくださいました。
以前、システマの動的な側面と静的な側面を2回にわけてご紹介する機会をいただいたとき、主催者の方がはんぶんシャレで「じゃあ、赤と青にしましょうか」と仰って、それが面白かったので、それ以来、毎回色の名前をつけるようになっています。色を考えたりしているうちに、内容も煮詰まってきたりするので、僕も結構気に入っています。
明日は徒手格闘の具体的な技術について、いろいろとシェアできればと思っています。なにやらたくさんの参加申し込みがあったそうで嬉しい限りです。会場キャパ的にはもう少しいけそうなので、ご興味のある方はどうぞお越し下さい。
詳細はコチラ
こちらは前回行われた「白」の様子。原理的なことに重点をおいたこの回には、30名を越す参加者がありました。僕のクラスは全般的に初心者の方が多いのですが、ほんの2時間弱でみるみるうちに動きが変わって来たりします。これは初心者の方と一緒にトレーニングをさせていただく醍醐味ですね。とても勉強になりますし、刺激にもなります。これだけ多くの人と“遊ぶ”機会を与えてくれたシステマに感謝です。

以前、システマの動的な側面と静的な側面を2回にわけてご紹介する機会をいただいたとき、主催者の方がはんぶんシャレで「じゃあ、赤と青にしましょうか」と仰って、それが面白かったので、それ以来、毎回色の名前をつけるようになっています。色を考えたりしているうちに、内容も煮詰まってきたりするので、僕も結構気に入っています。
明日は徒手格闘の具体的な技術について、いろいろとシェアできればと思っています。なにやらたくさんの参加申し込みがあったそうで嬉しい限りです。会場キャパ的にはもう少しいけそうなので、ご興味のある方はどうぞお越し下さい。
詳細はコチラ
こちらは前回行われた「白」の様子。原理的なことに重点をおいたこの回には、30名を越す参加者がありました。僕のクラスは全般的に初心者の方が多いのですが、ほんの2時間弱でみるみるうちに動きが変わって来たりします。これは初心者の方と一緒にトレーニングをさせていただく醍醐味ですね。とても勉強になりますし、刺激にもなります。これだけ多くの人と“遊ぶ”機会を与えてくれたシステマに感謝です。
