システママスター紹介その1 ヴァレンティン・タラノフ
このコーナーでは「なんとなく存在が知られているものの、いまいち日本人愛好家が情報を得ていない人物」で、なおかつ「北川が実際にあった人物」を優先的に紹介しています。
という理由で、今回紹介するのはヴァレンティン・タラノフ(Valentin Talanov)。
右側の人物がそうです。念のため(笑)
モスクワのキャンプに行くとたいてい1日、ヴァレンティンがクラスを任されます。この人物は、かつてミカエルが指導したなかでも、パンチの威力が尋常じゃなくなってしまったため、「人間とのスパーリングを禁止された3人」のうちの1人。
あとの2人のうちの1人はトロント本部の校長、ヴラディミア・ヴァシリエフ。もう1人の名前はよく聴き取れませんでした。ヴラディミア、ヴァレンティンと比べると、ずいぶんと華奢な人物だったそうです。だから参加者からの「こんなに細いオレでもパンチが強くなりますか?」という質問に、その人物を例に挙げて「大丈夫だ」と答えていました。
現在の役職や経歴はよくわかりません。でもミカエルが呼ぶくらいですから、エラいひとなのだと思います。
ヴァレンティンがミカエルの生徒となった経緯もふるっています。若かりし日のヴァレンティンはロシア軍の中でも徒手格闘ではちょっとした猛者で、かなり腕におぼえがあったのだとか。それで名手として名を挙げていたミカエルに挑戦したそうです。
ミカエルはヴァレンティンより、体格的にはひと回り小さいです。
それでついなめてしまったヴァレンティンにミカエルが強烈なパンチを一発お見舞いしました。
ミ「こんなパンチ、受けたことあるか?」
ヴ「…ありません」
ミ「打ち方を知りたいか?」
ヴ「はい」
ミ「じゃあ教えてあげる」
ヴ「よろしくお願いします」
この話をするときのヴァレンティンとミカエルはとても愉快そうです。ヴァレンティンはパンチも強烈だし、見た目もおっかないですが、笑い上戸なとても良い人です。ミカエルの元に集う人々はみな、おおらかで良い人なのですが、ヴァレンティンはその代表格とも言えるでしょう。09年9月に予定されているモスクワツアーには、きっと彼もインストラクターとして参加することと思います。再会するのが楽しみです。
また、ヴァレンティンは相手のオデコを素手の拳で思い切り殴ることができる、というワザの持ち主。実際に受けましたが、メディスンボールをヘディングしたような衝撃でした。そんな衝撃を与えながらも、首や頭に一切ダメージを残さないようにコントロールしてくれたのですから、流石はマスターです。
キャンプに参加したスペツナズ隊員に稽古をつけるヴァレンティン。向かって右の若き隊員は、歌が好きなとても気の良い人物です。
ヴァレンティンを囲んで。左を向いているのがヴァレンティン。
モスクワのシステマには独特の素朴でおおらかな雰囲気があります。それが大好きな僕は、すぐにでもまたモスクワに戻りたくなってしまいます。ヴァレンティンの写真を久しぶりにみたら、そんな気持ちを思い出してしまいました。
という理由で、今回紹介するのはヴァレンティン・タラノフ(Valentin Talanov)。

モスクワのキャンプに行くとたいてい1日、ヴァレンティンがクラスを任されます。この人物は、かつてミカエルが指導したなかでも、パンチの威力が尋常じゃなくなってしまったため、「人間とのスパーリングを禁止された3人」のうちの1人。
あとの2人のうちの1人はトロント本部の校長、ヴラディミア・ヴァシリエフ。もう1人の名前はよく聴き取れませんでした。ヴラディミア、ヴァレンティンと比べると、ずいぶんと華奢な人物だったそうです。だから参加者からの「こんなに細いオレでもパンチが強くなりますか?」という質問に、その人物を例に挙げて「大丈夫だ」と答えていました。
現在の役職や経歴はよくわかりません。でもミカエルが呼ぶくらいですから、エラいひとなのだと思います。
ヴァレンティンがミカエルの生徒となった経緯もふるっています。若かりし日のヴァレンティンはロシア軍の中でも徒手格闘ではちょっとした猛者で、かなり腕におぼえがあったのだとか。それで名手として名を挙げていたミカエルに挑戦したそうです。
ミカエルはヴァレンティンより、体格的にはひと回り小さいです。
それでついなめてしまったヴァレンティンにミカエルが強烈なパンチを一発お見舞いしました。
ミ「こんなパンチ、受けたことあるか?」
ヴ「…ありません」
ミ「打ち方を知りたいか?」
ヴ「はい」
ミ「じゃあ教えてあげる」
ヴ「よろしくお願いします」
この話をするときのヴァレンティンとミカエルはとても愉快そうです。ヴァレンティンはパンチも強烈だし、見た目もおっかないですが、笑い上戸なとても良い人です。ミカエルの元に集う人々はみな、おおらかで良い人なのですが、ヴァレンティンはその代表格とも言えるでしょう。09年9月に予定されているモスクワツアーには、きっと彼もインストラクターとして参加することと思います。再会するのが楽しみです。
また、ヴァレンティンは相手のオデコを素手の拳で思い切り殴ることができる、というワザの持ち主。実際に受けましたが、メディスンボールをヘディングしたような衝撃でした。そんな衝撃を与えながらも、首や頭に一切ダメージを残さないようにコントロールしてくれたのですから、流石はマスターです。


モスクワのシステマには独特の素朴でおおらかな雰囲気があります。それが大好きな僕は、すぐにでもまたモスクワに戻りたくなってしまいます。ヴァレンティンの写真を久しぶりにみたら、そんな気持ちを思い出してしまいました。